カタコトコラム

ブレンダ・バッファリーノさんの教え

私は、ブレンダ・バッファリーノさんにタップダンスを教えていただいたことがあります。

まず最初に、ブレンダ・バッファリーノさんについて、少し紹介しておきましょう。

ブレンダ・バッファリーノさんは、伝説的なタップマスターであるチャールズ・”ハニー”・コールズさんの晩年のダンス・パートナーです。

そして、タップ界の永遠の大スターであるグレゴリー・ハインズさんも「彼女は今までで最も素晴らしい女性ダンサーの一人」と述べています。

彼女の踊るソフト・シューは究極的に美しい音がします。

さて、ここからはレッスンでのブレンダ・バッファリーノさんの言葉です。

ブレンダ・バッファリーノさんは、まずタイムステップを見てくださった後、「テクニックは色々教わっているんでしょ?」と言って、基礎を通じて本当に大切なことをたくさん教えてくれました。

それは、経験による根拠があり、とても心に響く言葉ばかりでした。

わたし自身が忘れてしまうことのないように、またこのサイトをご覧になった方も、少し幸せになっていただけるように。

彼女の教えをいくつか書き記しておきます。

    • 「タップダンスはタイムキープが大事よ。脳でするんじゃない、身体でよ。止まってないで、お腹で感じて。上下にグルーヴするの。」
    • 「わたしは、メトロノームを使わないの。あなたも自分の心の中に、自分のタイムを見つけだしてね。」
    • 「タイムステップは不要だと時代遅れになった時期もあった。でも、再びその大切さに気づいたの。」
    • 「どんな音楽でもいい、とってもシンプルでもいいから、タイムステップを創ってみて。先生が教えてくれるのを待ってちゃダメよ。自分から創りだすの。」
    • 「ドラムや、ベースプレイヤーや、そしてメロディを奏でるように踊るのよ。」
    • 「タップダンスはリズムだけじゃない。音楽を演奏しているのよ。」
    • 「音楽をよく聴いて。その音楽を演奏している演奏家と同じような気持ちで、踊るのよ。」
    • 「音楽には、モード(旋法)やスケール(音階)やノート(音符)があり、メロディ(旋律)があるわ。音楽を奏でるように踊るのよ。」
    • 「私は『君の8分音符は素晴らしいね』って演奏家に褒められることが、何より嬉しいの。」
    • 「動作の回数やカウントはあまり気にしないわ。小節(Bar)を感じるの。」
    • 「スタンプの音が大きすぎるのは良くないわ。他の音もしっかり奏でて。軽快にね。」
    • 「速く動かす時は体重をかけないで。自分の近くで、リラックスして。」
    • 「最初はゆっくり、1つ1つの音を粒立ち良く(crispy)ね。そして速い踊りを学ぶためには、速いテンポで練習するのよ。ゆっくりばかり踊っていても、速くは踊れない。どんなに格好わるくても、速いテンポでやってみることよ。」

    タップ界のイノベーターとして知られる79才の女性タップマスターのダンスは、速く美しく、軽快でメロディアス。

  • まるで、彼女の足元で音符が舞っているようでした。そして全ての動作と言葉に、深い説得力がありました。
  • また、リン・シュワブ(Lynn Schwab)さんがアシスタントをつとめてくれました。レッスン曲は、ここに紹介するウエス・モンゴメリーさんの「風と共に去りぬ(Gone with the Wind)」などでした。

    私も、もっと練習して、この教えを体現していけたらと思います。

    最後に、ブレンダ・バッファリーノさんはタップダンスについての本(洋書)も書かれていますので、リンクしておきます。

    この「Tapping the Source」は、タップダンスの歴史的名著で、5つ星の高評価がズラリと並んでいます。

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