タップダンス用のマイクで、今回紹介するのは「ピエゾピックアップ」と言います。
このピエゾピックアップは、楽器本体(=タップ板)の振動を拾ってくれるので、タップダンサーにとっては、まさに夢のような製品なのです。
価格も、ひとつ2000円程度からと、たいへんリーズナブルです。
ピエゾピックアップ
振動を音にする圧電素子のピックアップです。
主にアコースティックギターなどに直接貼り付けて使いますが、タップダンスの板にも使用可能。
このピエゾピックアップは、板の振動を直接伝えてくれますので、とてもナチュラルな音質です。
音の伝わり方のイメージは「タップ板に耳をつけて、指でコンコンと叩いてみたとき」を想像していただくと、わかりやすいかと思います。
現代タップ界の第一人者セヴィオン・グローヴァーさんもピエゾピックアップを使用しています。
500円玉程度の大きさで、取り扱いも簡単。
中でも「価格が安く高音質でコスパ抜群」と評判の製品が、こちらのARTEC A1-OSJです。
製品には着脱可能な粘着剤がついていますが、予備的に「ひっつき虫」もあると安心です。
いずれにしても、板との密着度が音質に直接影響しますので、丁寧に取り付けましょう。
設置方法について
(1)ピックアップマイクを付属の粘着剤またはひっつき虫で、タップ板の、踊りの邪魔にならない場所に貼り付けます。
(2)この製品だけでは音は出ませんので、製品の端子からアンプや音響(PA)に接続して使います。
(3)PA側で、必要に応じてEQやリバーブを付加すれば、完璧です。
台数について
通常は、ピエゾピックアップ1台につき、PAミキサーの1チャンネルを使用します。
そして、板の大きさとPAのチャンネル数に応じて複数設置するのが理想です。
用意する台数は、一般的なコンパネ程度のサイズ(約180cm×90cm)なら4台から6台あればバッチリです。
およそ80cmから100cmおきに1台ずつ、ピエゾピックアップを貼っていくイメージで良いでしょう。
仮にタップ板が1枚で、板のサイズもギターくらい小さければ、ピエゾピックアップは1台でも大丈夫です。
今後使用の映像が撮れましたら、このページに掲載しますので、お楽しみに!